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2007年 09月 26日
良作。
この手の本の割には厚いが、話のテンポはよく、 量があるくせに中だるみも飽きも来ずに読みきれたって感じ。 こういう話だと仕方ないのかもしれないけど、登場人物が多い。 1日30分程度の読書時間の私は整理しきれなかった。 本を評価するうえでは、読むスタイルってのも重要だと思う。 通勤電車でしか読まない私は、長編で多人数が登場する本とは相性が悪い。 100ページ前に登場した人物に重要な役回りをされると、厳しい。 これは長い本に対して私が持つ、どうしようもないマイナス点。 意識すれば読む側で対処できる範疇なんだけどね。 主人公は探偵。 小説の中の探偵ってのは事件の外側に居るものだけれども、 この探偵は事件の中心人物になる。 別に謎解きをするわけでも無くて、ただ知っていくという感じ。 主人公が探偵なのに謎解き、推理はない。 あるといえばあるんだけど、「探偵モノ」ではありません。 話の軸は1つの現在進行中の事件と、全く関係ない昔の事件。 2つの事件を絡み合わせて裏の大きな流れが書かれている。 評:★★★★☆
by irof
| 2007-09-26 11:58
| 本
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