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2006年 02月 19日
もし君が、IT業界ってものに技術力を直接結び付けているならば、
それは幻想だとすぐに気づかされることになるだろう。 世界最高水準の技術力があるなら話は別だが、 有る程度の知識とそれなりの技術力があったとしても、 この業界では簡単に埋もれてしまう。 もしくはあっさりと潰れてしまう。 ある程度の規模の会社であれば、多人数のプロジェクトに参加する事になる。 その中には当然出来る人、出来ない人がいる。 出来ない人ってのは言うまでも無く技術力に劣っていたり、 仕事中居眠りばっかりしてて、でも言い訳は上手い人。 実際今の現場にはそんな人がいる。 10年目くらいで、1ヶ月60万は軽く超えているだろう。 彼の仕事は、1年目の私から見ても無茶苦茶。 仕様は理解してないし(寝てるから当然といえば当然か) それどころか言語やDBの知識についても怪しい。 現在、私の参加しているプロジェクトは見事に山場。 プロジェクトには様々な形態の進め方があるが、ざっくり言うとこんな進め方。 提案→設計→開発→試験→納品 開発工程ではそれほど深刻なバグは出ない。 試験工程において、複数の機能を結合させたとたんたちまち問題が出てくる。 隣に座ってる人同士でも意識あわせが難しいもんであり、 東京と大阪とかそんな規模で離れてるわけだから無茶苦茶になる。 開発工程で出るバグはちょこちょこ直せばすぐ直る。 試験工程で出るバグは多くが設計段階でのバグだったりする。 設計を直すと、また開発→試験の流れになるわけで。 っと、話が脱線した。 私は日曜であるはずの今も現場で作業中。 件の彼が作ったプログラムの修正だ。 よくよく見てみたら開発工程で見つけれるようなバグが残ってるわけで、 ぶっちゃけ1から作り直すほうが早い…。 彼は今頃家で休日を楽しんでいるのだろうか。 技術があったり、理解力があったりすると、 同じプロジェクトの劣るものをサポートしなければならない。 でなければプロジェクトが終了しないから。 出来ない人程楽して稼げる、出来る人ほど辛く稼げない。 この業界に入って始めは、そういうイメージを抱くだろうね。 …一方で、本当に凄いと思わせる方も居るのがこの業界。 そういう人を見てると、技術の世界なんだなと思ったりもする。 願わくば、そっち方向で評価されたいもんだ。 とりあえず「時間当たり何円」って言うのを辞めない限りは、 プロジェクトに放火犯は常に潜むだろうね。 でもプロジェクトが終わるたびに人って入れ替わるもんだから、 そうそう技術力だとかで判断する基準、把握方法が無いのもつらい。 「力を評価されたい」ならば、やはり出向ベースに会社は避けるべきだ。 「力を付けたい」ならば出向ベースのほうがいいとは思うが、 運任せになってしまう可能性も否めない。 フリーエンジニアを考え始めた今日この頃。 現場に1人、居るんです。 なんていうか、かっこいい。 技術もあるし、自信持って生きてる感じ。 虚勢じゃなく、偽りでもなく、周りを納得させる裏付けの有る自信。 会社勤めのほうが稼げるらしいですけども。 ----------- 17:30 設計漏れはっけーん。 SEさん帰っちまってるから私にゃどうしようもありませぬ★ か~えろ、かえろ~。 …や、帰ってること攻めちゃダメだぞ。 彼は今週100時間近く働いてて、うつろな表情で帰宅したんだから。 私は今週の勤務時間は75時間で納まりましたとさ。
by irof
| 2006-02-19 15:47
| IT・コンピュータ
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